ぴりっーとした、緊張感のある、早朝の空気空間とはちょっと違う、
太陽によって暖められた、空気の存在を知覚させないような穏やかな、
午後の空間を散歩していました。
その日は花曇りというのですかーー曇っているのでもなく、晴れてい
るのでもなく、それでいて明るい日ーーそんな日でした。
川沿いを歩いていたら、頬に涼しい風が当たったようなーーその涼し
さにびっくりして、頬に全神経が集中したような感覚に囚われました。
それで、この涼しさの原因はなん何だろうーー? 真夏の暑い日に”
氷屋 ”さんの前を通ったときの、あの”ひんやり感”と似ているか
なーーと、あたりを見回しましたが、なにもありません。
おそらく、ちょっと離れたところで雨でも降っていて、そこで冷やさ
れた空気が冷風として、私の頬に到達したのであろうと推測はしたも
ののーー今日のお天気具合では何処にも、雨が降っているようでもな いし、本当に不思議な経験でした。
それや、これやの感覚、知識、不思議をSENSATIONと表現
してみました。(西田有輝)
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はじめの一歩
今日こそはあなたを
コンサートに誘おう
ハラハラ
ドキドキ
グチャグチャ
心の中は熱いのに
風はひんやりしている
オーケストラの
チューニングのように
緊張した透明な時間が
頬を渡る
期待と不安が交錯するひと時
コンサートにゆきましょう
私と一緒に
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