”水を浴びる”
梅澤 和夫
父が他界したのは、那須の家の近くにある日赤大田原病院でした。 梅雨でありながら、まるで盛夏のような入道雲がわいている暑い日でした。 それでも那須は避暑地だけあって、空気は清々しく水浴びの後のようでした。
熊本の戻るとすっかり夏になっており、圧倒的な夏の力にねじ伏せられるようです。 同じ夏の空気でも圧倒的な熊本と柔らかい那須の違いを感じています。 親の死後でもあり、熊本が夏より一層きつく感じます。
作品は那須の夏のような柔らかい夏を感じました。
夏の空気
圧倒的な南国の夏
光に揉みくちゃにされた
空気は熱く、どっしり重い
押しつぶされそう
夜になっても太陽熱の余韻が続き
ねっとりとした空気がまとわりつく
圧倒的な夏
すべてのものが太陽の下にひれ伏す季節
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