”小さな、小さい、小さきものの、運動会”
梅澤 和夫
先週、帰郷したとき近くの中学校で運動会をやっていました。 運動会に限らずみんなで一緒にひとつのことをやるとき、中学生くらいの思春期の男の子は、運動会や文化祭などのような集団行動では、計画段階では素直に参加できず、ちょっと斜めに構えているものですが、いざ競技などがはじまるとすぐに熱中して連帯感が出て、終わる頃には高揚し、その場を離れがたい気持ちになる。
思春期のエネルギーは、はにかみながらもベタベタと絡みつく様な、くどいくらい圧倒的な生命力を持っています。
作品を拝見し思春期の複雑で純粋な姿を感じました。
夏の力
夏になった
草木の葉はすっかり大人の色
深呼吸をするとジットとした葉緑素の香りが肺に絡みつく
土は水と養分で腹いっぱい
足もとからムンムンと腐葉土の匂いが這い上がってくる
虫たちはあたり一面で飛び跳ね、這いずり、蠢き
夏の力を精一杯、吸収しようとしている
生きている
すごい力でみんなが生きている
やかましく
しつこいくらい
クラクラして息が止まりそうだ
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