”ブツ ブツ ブツ ブツ こまる こまる”
梅澤 和夫
黒い枠に囲まれた作品を拝見するとまるで
井戸の中を覗いているような画面の中の世界に
引きずり込まれるような吸引されるような感覚を覚えます。
Backの画面はずっとずっと遠くの夜空のような永遠の世界
のようであり、その手前に赤い物体がゆっくりと泳いでいるようです。
黒い枠にはめ込むという事は拘束したり、抑制するような感覚を
持つかもしれませんが本当の自由とは厳格な規律の中に
初めて見えてくるものだと考えています。
「さ、自由におやり」と言われて何かをやると「自由」いう言葉の
呪縛にさいなまされ何も出来なくなります。
茶道は厳格な作法と様式に基づいており一見、それを行う時には
何の自由もないようですが, 作法が体を自然に動かし気づいた
ときには一服のお茶が立っています。
"noblesse oblige"
私の目指すところであり、究極の自由の境地と考えます。
作品が自由とは何ぞや問い掛けているような感覚を覚えました。
壁
あなたとわたしの間には壁がある
それは
乗り越えられない壁
肩を寄せ合うことは許されず
手を握ることも許されない
けれども
心と心はいつもつながっている
あなたとわたしの間には壁がある
それは
乗り越えなくてもいい壁
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