Art Space Seiko

きょろ、きょろ、猫目









絵とともに文章もでてくればいいのですが、なかなかそうもいきません。 まずは絵を先にアップして 文章はゆっくりーーーー
 
いままで3冊の本について、ーーその本とわたしの関わりについてーー書いてきましたが、文章を書きながら、これらの本で ”私のアート” が総て説明されることを発見しました。また私の20年間 の ”絵”の取り組みがどのように移り変わっていったかを示しています。  

図式的に表現すれば、絵から、絵の技術へ、絵と人生へ、それから絵と創造性へーーーそれで創造ってどんなもんですか? そんなところに足を一歩いれたようなかんじです。

”TRUST THE PROCESS”は私には最終の本であるし、出発の本でもあります。 というのは私の”アート”の結果が述べられていて、それを実践するからです。
(西田有輝)


梅澤 和夫



「きょろきょろ」ではなく「きょろ、きょろ」である事が
ぴったりくる作品ですね。

道に迷って「きょろきょろ」している目と獲物を狙い周囲
を「きょろ、きょろ」と素早く探る目作品はやはり獲物を
狙う鋭い視線を感じます。

2月4日から立春になりました。 梅もほころび始めバラの
冬芽も動き出しています。 私も春の気配を探すべく「きょ
ろ、きょろ」と庭の中を見回す毎日です。

花壇に猫の足跡がありチューリップの小さな芽が出ていま
した。かすかに香る春の気配、弱まりつつある冬の力、冬
色と春色の混ざった香りのする風が吹いています。

風の色

立春の雨上がり
冬の香りの立ち込める冬枯れの庭に
春色にかすかに染まる風が吹く

白と青に染まる冬の香り
赤と黄の香る春の色

目を閉じて想うとも
おぼろげな
遠い昔の思いが香る風

冬枯れの庭に
春色にかすかに染まる風が吹く



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