Art Space Seiko

”バーラップ上の赤丸の×ーーー”


そろそろ年賀状の季節になります。 そこで私もメールアートについて考えてみたいと思います。 十数年前の最初のころは、体力と気力にまかせて、”さあ、たくさんの絵葉書を描くぞー”っと、構えてがんばって仕上げたのですが、その経験を何回もすると、速く仕上げる方法とか、自分のスタイルとかを、自然に作るようになります。

今年はそのようなちょっとマンネリした、自分が退屈を感じる、その方法を変えてみたいと思っています。 そして新鮮な”メールアートをーーーそれには私が新鮮にならなければーーーいま私の廻りにはどうしたわけか紙がいっぱいあります。

いろいろな種類の紙ー色の着いた、印刷した、包装用の段ボール、ダイレクトメール、コピー紙、封筒、便箋、新聞紙、カタログ、まだまだあります。 それにその上に落書きまでしてあるのもあります。 狭い場所を広く使うように、物を取り込まないように心がけているのにーーで、今年はその紙、紙、紙に登場してもらうことにしました。 スペースを広くするためにーーー(西田有輝)




梅澤 和夫



             「土」

  春に芽吹き                     
  夏に咲き                        
  秋に実り                        
  冬に枯れ                        

  そして命は土となる         

  何億年もかけ命が作り      
  何億年ものあいだ命を生み
  何億年もの記憶を封印した

  土の香りは我に問いかける


バーラップ上の赤丸のX---を拝見しました。 いつもの自分勝手な感想を述べさせていただきます。

私が中山記念病院に赴任した当初、病院の前庭は荒れ放題で雑草も発育不全になるような不健康な土でした。 なんとも言えぬ悪い”気”を感じたため土の手当てをしました。耕し、瓦礫をのぞき、腐葉土を入れ、草花を植え、はや4年が経過しました。

土にはさまざまな虫たちが集い、蜘蛛も大きな巣を張るようになり、ようやく土に力が戻ってきました。 花も木も虫たちも健康な土が無ければ生きてゆけない。 もちろん人間も例外ではないと思います。 作品を拝見し、健康な土に生かされる命を感じました。



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