”かおかくし ”
西田有輝
ワールドトレードセンターの惨事に巻き込まれて、10日ほど避難していましたが、いつも見上げていたツウィン タワー、特に空の晴れた早朝とか、夕暮れのその美しさは言葉で表現出来ない神々しさを持っていました。
群上色の吸い込まれるような空間に、無数のウインドウからもれる光と、かすかな太陽光線に輝くメタルグレーの壁面、二つの”宇宙船”が我々を見下ろしているようでした。
”宇宙船”と言う表現が一番ふさわしいようないつ観ても、感動する大存在でした。 無くなってしまって、ちょっと感傷的になりました。
ワールドトレードセンターの崩壊も見ていましたが、壊れて行くものは仕方がありません。 私はそれよりも復興にかける人々の活動のほうに何回も鳥肌がたつような感動を覚えました。 それでしらずしらずのうちに彼等(現場に向かう救命消防士)に何回何回も”THANK YOU THANK YOU”と言いながら手を振っている自分を発見しました。
この人々の活動 (心が彼等の身体を自由に動かしている)そのものが”アート”であると思います。 そのいろいろな人々の”アート”がお互いに影響を与えながら集まって、大きな大きな形になってくる。
結果として新しいワールドトレードセンターが出来るでしょう。 ニューヨークのいまの復興と言う一つの目的に向かった人々のエネルギーの集積を眺めたら、確実に出来ると思います。 また作って欲しいと思います。
平成13年10月06日
梅澤 和夫
今回の多発テロは衝撃的すぎます。 決して許される行為ではありません。 実行者が罰を受けるのは当然ですが、それと同時に我々は、二度とこのような惨事を繰り返さないために何故、アメリカがターゲットになったか、もっと具体的に言えば何故、アメリカが嫌われるのかと言うことも真剣に考えるべきでしょう。
グローバル世界の構築と言われていますが、ユニラテラリズムの香りを感じるのは私だけでは無いと思います。
いろいろな価値観を認め合い、尊重しあいながら最低限の共通した決めごと(ルール)を作り多様な世界が同時に存在し共鳴しあう地球になってほしい。
西田さんの絵のように様々な色が存在しながら共鳴しあっている様に。
犠牲になった方、そして果敢にも救助に向かい巻き添えになった消防、警察関係の 皆様のご冥福をお祈りいたします。 皆さんは地球の誇りです。
逝き甦る>>>>
花あふれ命みなぎる草原
>>>> 火が放たれ紅蓮の炎に飲み込まれた
>>>> 真っ黒な大地だけが残った>>>>
風が吹き
>>>> 次々と種が風に運ばれ
>>>> 雨が降り
>>>> 次々と種が芽吹き
>>>> 灰となった草花は養分となり
>>>> 草原は前より、もっと、もっと、もっと
>>>> 美しくなった
変わろうとも
>>>> 滅びない
>>>>心ある限り>>>>
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