”まっすぐでも、ななめでも、ひっくりかえても”
梅澤 和夫
押し寄せ競うように花が咲いていた時期が
過ぎ、緑が濃くなり若葉とは呼びにくい色に
なってきました。
紫陽花がちらほらと緑の中に青や赤の色を
添えています。 ゆりのつぼみはまだ硬くほんのりと
白がさしてきた程度です。
やかましいくらいに花の色が渦巻いていた頃よりも
静かで、穏やか、しかし秋のような消えゆく物悲しさはなく
任運揚揚とした空気が庭に満ちあふれています。
作品のハート型の中身はややぼんやりしており
ちょっと不安定な感じが遠くの未来を覗いている
ような感覚を覚えました。
任運揚揚
まっすぐにでも
ななめでも
ひっくりかえっても
今をしっかり生きることが大切ですね。
小満の頃
やかましいくらいに花が咲く季節が過ぎた
若葉は成長し身をしっかりと伸ばし
太陽をいっぱい受け止め
栄養を沢山つくりはじめた
芽吹きの頃よりはしっかりとした緑色
夏葉ほどには濃くはない緑色
子供でもなく、大人でもない緑色
まっすぐにでも
ななめでも
ひっくりかえっても
どんどん葉をのばす
葉は自らの命のの源
夏はいのちが育つ季節
しっかり育ちなさい
そうして一回り大きくなった草木達は
春になり花を咲かせる
それは草木たちの感謝の声
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