”バーラップ上のダブル×ーーー ”
梅澤 和夫
バーラップ上のダブルX---を拝見しました。 箱の内側とホームページにありますが、こちら側が
外面なのですね。
私は茶道をやっておりますが、茶人としてはこちら側が外面であることに違和感はありません。
器の中にはお茶が満たされているので、お茶に負けず、さりとてお茶を殺さない景色が必要で、その景色(模様や質感)をもお茶と共に飲み干すものです。
お茶も器の内側も手で触れることは無く、舌と目で味わうものです。
一方、外面は外界とお茶との境界であり、外部からお茶を隔絶し、包み、守るものであり、こちらは手で触れ、見て感じるものです。
今回の作品はお茶道具として見れば、内と外面はこれでよいと感じました。
この絵付けをお菓子器などに用いたら、面白いなと感じております。
自由
寒い朝
お茶を点てた
作法が体をひとりでに動かしてゆく
意識と体は切り離される
冬の朝
張り詰めた空気の一部となる
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