”テクスチャーあるいは地肌”
梅澤 和夫
熊本は連日35度を超える猛暑が続いております。
20、21、22日に那須の家へ帰っていました。
那須は避暑地ですので熊本の最低気温が那須の
最高気温のような感じなので熊本に帰ってから
暑さがよけい身にしみています。
熊本の夏は圧倒的な光に埋もれております。
青空、入道雲、濃い緑の木々、そして圧倒的な
光とは対照的な日陰の黒。
熊本の夏は青、白、濃緑、黒の世界です。
作品を拝見していると熊本の夏を感じました。
夏の音
圧倒的な光がつくる濃い陰
威圧的な入道雲
夕立は暴力的に降る
じりじりと焼かれた木々たちは
黙って立ちすくむ
夜になっても熱気は冷めず
生気を削いでゆく
すべてのものは
息を潜め
じっと耐えている
まるで
極寒の地の冬眠のように
光が降り注ぐ音だけがこだましている
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