梅澤 和夫
雪の朝
雪の朝
早起きをした夫が
私の車にチェーンを巻いてくれた
子供の頃
雪の日はうきうき、わくわく、そわそわ
いつまでも雪よ降れと空を見上げた
そして、今日もまた子供の頃のように空を見上げる
いつまでも雪よ降れ
チェーンがいつまでも巻かれていますように
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私は職業柄、本はよく読みます。 プライベートでは
ドキュメントレポートや歳時記などはよく読みますが、
推理小説などのフィクションは読みません。
作り話よりも実話のほうが、よりエキサイティングで
あり奥深い人間性が内在されているからです。
小説ではヘミングウェーや池波正太郎などは"人間とは"
と問い掛けており, よく読む本のひとつです。
人は大宇宙のひとつです。 しかし、人が一人いなく
なったところで宇宙は何も変わりません。 そんな、
ちっぽけな存在です。 しかし、そのちっぽけなものが
たくさん集まって, この大宇宙になっている。
そこが素晴らしいと思います。
柳の木の下にはドジョウもいれば地球もあり、そして
宇宙につながっている。 ”なんでもないこと”の
偉大さを改めて思いました。
今日は熊本でもめずらしく雪が積もりました。
朝日に雪がジャンパンゴールドに染まり, FMから
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が流れる寒い朝です。
婦長さんが「今日は雪だから、だんながチェーンを
巻いてくれたんですよ。 やさしかろ」と、嬉しそうに
微笑んでいます。 わたしまで暖かくなりました。
”なんでもないこと”は人を幸福にするものなのですね。
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