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”あか、 あか、 あか、 みどりは何処ーーー”



 


秋から冬にかけて、マーケットにいろいろなりんごが並びます。 それで朝食用に緑のや、赤いのを買います。 こぶりですが、食べると、りんご特有のあの甘酸っぱさが口にひろがります。

この頃 ”絵” のタイトルがうまい具合に出てきます。 いつも描き終わったあとに、すーと出てきます。 このページの ”絵” のときも、描きはじめはりんごなんて関係無かったのですが、終わり頃になって、りんごが頭に浮かんで、 描き終わったら、あか、あか、あか、みどりは何処ーーーというタイトルが浮かびました。

まいにち、マーケットに並んでいる赤やみどりのりんごをみて、口であの甘酸っぱさと、サクサク感を味わっているから、でてきたのかな〜 。

(西田有輝)

梅澤 和夫


               たまごのうた


オムレツを作った
卵はひよこにならずオムレツになった
オムレツを食べた

走った
歌った
泣いた

卵はひよこにならず私の一部になった

てん、てんに引き続き書いています。
食品売り場は私の大好きな売り場です。
どこに出かけてもマーケットと食品売
り場に行きます。 とくに売り場の音
と香りが好きです。

食べ物は生きていたものです。
食べ物になった瞬間に死んでしまった
のですが、おなじ死んだものでも寿命
や病気で死んだときは、音のない悲し
い香りがします。

食べ物は生命を育む源であり生命に満
ち溢れた音がし、うきうきと軽やかな
香りがします。 食べ物は動物や植物
の死体ではないのです。 食べ物は命
そのものなのです。

食べ物の元気な歌声を作品から感じました。





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