Art Space Seiko

”ブツ ブツ ブツ ブツ こまる こまる ”



 


絵のまわりに久し振りに黒枠をつけました。 水族館で泳いでいるお魚を覗き込んでいるのか、宇宙船に乗って窓の外を見ているのか、ーーー色々想像しましたーーー

はなしはかわって、2月の14日はセントバレンタイン デイーでした。 一年のうちのただ一日だけを”愛の日”にするのでなく、一年中愛の日であるように人間が振る舞えば、世の中少しは住みやすくなるかもーーーこんなキャンペーンーーーどっかのチョコレート会社がやらないかな〜。 (西田有輝)







梅澤 和夫


                    壁

あなたとわたしの間には壁がある
それは
乗り越えられない壁

肩を寄せ合うことは許されず
手を握ることも許されない
けれども
心と心はいつもつながっている

あなたとわたしの間には壁がある
それは
乗り越えなくてもいい壁



黒い枠に囲まれた作品を拝見するとまるで 井戸の中を覗いているような画面の中の世界に 引きずり込まれるような吸引されるような感覚を覚えます。

Backの画面はずっとずっと遠くの夜空のような永遠の世界 のようであり、その手前に赤い物体がゆっくりと泳いでいるようです。

黒い枠にはめ込むという事は拘束したり、抑制するような感覚を 持つかもしれませんが本当の自由とは厳格な規律の中に 初めて見えてくるものだと考えています。

「さ、自由におやり」と言われて何かをやると「自由」いう言葉の 呪縛にさいなまされ何も出来なくなります。

茶道は厳格な作法と様式に基づいており一見、それを行う時には 何の自由もないようですが, 作法が体を自然に動かし気づいた ときには一服のお茶が立っています。

"noblesse oblige"

私の目指すところであり、究極の自由の境地と考えます。

作品が自由とは何ぞや問い掛けているような感覚を覚えました。



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