Art Space Seiko

”もう春にーーー”

COMING SOON !!
47本のさくら--満開




去年は桜の存在を知ったときにはもう”葉桜”になっていました。

それで、今年は最初から最後までをーー桜の開花から、散るところまでーーを見るべく毎日散歩のたびに立ち寄って、見上げています。

9日位から、つぼみがふくらみかけて、少しづつ花が開きかけて、15、16日が満開でした。

その満開の素晴しさをもう少し長くーーー 風の強い日があったりしたので、心配しましたが20日頃まで十分楽しめました。 それから散り始めました。 ところどころの、吹きだまりに桜の”はなびら”が積もっています。 それを手ですくい上げて、空中にほうり上げました。 来年もまた楽しい経験がーーー
(西田有輝)




梅澤 和夫



ひかりのうず


暖かい春の光

グルグルと私の周りを駆け巡る
フワフワした肌触り
のぼせるような気分

花はあっという間に咲き
気づいたときには散っていた
めまぐるしく変わる春の色

ある朝突然に現れ
あっという間に消えてしまった
初恋のように

暖かい春の光
渦潮に飲み込まれる
木の葉のような自分がそこにいる




毎朝、庭を回り、草むしりをしたりしながら 花や新芽の動きにワクワクしながら 今日はどんなかな、どうなっただろうと 心がときめいています。

たとえるのなら、片思いの子がいて 日曜日、学校が休みで会えない1日を過ごし 月曜日にその子の顔を見たような そんな気分でしょうか。

今はボタンが次々と咲き始めています。 昨日は硬く閉じていた若葉色のつぼみが 今朝はほんのりと色づき開き始めています。

私が見ていなくとも花は咲きますが、朝一番に その姿が目に入るとまるで私に見てもらいたいと 花が思っているかなと思い上がっています。 そんな思い上がりが片思いの子への気持ちと 似ているのでしょう。


作品の中心にある竜巻のような円が片思いのような 希望と失望、夢と現実の渾然一体となった泣きたいような せつない幸せな気持ちを呼び覚ましました。

春の光は子供の頃の片思いのようでもあります。

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