Art Space Seiko

” テクスチャーあるいは地肌 ”



      絵のファイルを見ていたら、カラーチョークで ストリートにペインテイングを描くーーその道の地肌をーー想像させる
      ような絵が出てきました。
 地肌の絵 道に絵を描く前に、四つんばいになり、絵が描かれる部分 を 小さなたわしのようなブラシでそうじをします。 このクリーンアップの時間が私は一番すきです。
 
道の地肌は、私が使っているバーラップ(荒い麻布)に下塗をしたのと同じように、指に痛感を与えるほどにゴツゴツしています。
 
コンクリートで作られたストリートはそのなかに砂利や小石が含まれていて、絵を描く前から、色彩的にも、質感的にも、表情豊かなのです。 毎年 その表情を絵の中に取り込むように努力しています。
(西田有輝)



梅澤 和夫


               夏の音


圧倒的な光がつくる濃い陰
威圧的な入道雲
夕立は暴力的に降る

じりじりと焼かれた木々たちは
黙って立ちすくむ
夜になっても熱気は冷めず
生気を削いでゆく

すべてのものは
息を潜め
じっと耐えている
まるで
極寒の地の冬眠のように

光が降り注ぐ音だけがこだましている



熊本は連日35度を超える猛暑が続いております。

20、21、22日に那須の家へ帰っていました。

那須は避暑地ですので熊本の最低気温が那須の

最高気温のような感じなので熊本に帰ってから

暑さがよけい身にしみています。

熊本の夏は圧倒的な光に埋もれております。

青空、入道雲、濃い緑の木々、そして圧倒的な

光とは対照的な日陰の黒。

熊本の夏は青、白、濃緑、黒の世界です。

作品を拝見していると熊本の夏を感じました。





もくじへ          前のページへ          次のページへ



Copyright 1997 Art Space Seiko. All Rights Reserved.