 

作品の写真を自分で撮っています。 平面的な作品の場合照射す る光 (太陽光線)によって出来る影の影響をあまり受けまん。
しかしこのような半立体の作品はーー出来る影を極力少なくする ようにーー撮影時間を選んだり、撮影される作品をいろいろに動 かしてみたりしても、もろに影の影響をうけます。
"表の×ーーーそれとも裏のーーー" と "裏の絵"のページを作って いるときに、その影のいたずらが大変面白いと思いました。 それ でこのページが出来ました。
影と作品が織り成すもう一つの作品でしょうか?
バーラップという素材の両面に絵が描いてあるこの半立体の作品 は本来一つの作品です。 ところが写真を撮ると表の部分、うら の部分、それに影のいたずらのおかげで、その写真を上下ひっくり 返しても楽しめるようにになりました。 (西田有輝)
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梅澤 和夫
いつも勝手なことばかり書いてばかりですが、目を通していただきありがとうございます。 今回もお茶の世界と作品とのつながりについて述べさせていただきます。 お茶室に入り込む光は障子を通したほんのりとした明かりで、薄暗いというよりも包みこまれる感じがします。
薄暗い世界でもお茶碗などの道具にはうすっらと影がさし、周りの空気と道具との境界をあいまいにして、小さな道具に森羅万象が映りこんでいるようです。
しかし、それを手にとるとふっと消えてしまい、小さな道具に戻ってしまいます。 バーラップの凸凹した質感が影を香りたたせるような感じを受けました。
影が香る瞬間が好きです。
今日、熊本では初霜が下りました。
冬の香り
初霜の降りた町に日が昇る
鋭い寒気が肌を刺す
生まれたての日の光が
銀色に染まった枯野を溶かしてゆく
枯れ草の影法師が足元に映り
ぬくもりを伝える
そのとき
影法師は香り立ち
わが身は冬色に染まる
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