Art Space Seiko
”ーーー×が続きましたので、三角です。 もしかしたらおにぎり三角かな。ーーー”








梅澤 和夫


拝復、病院の人に誘われ日曜の夜に Jazzのライブに行きました。 酒蔵を改装した居酒屋さんでのライブでした。

スタンダードナンバーを中心にBace、Piano、Vocal、 だけのシンプルな構成でしたが酒蔵の高い天井に音が 伸び上がり大の字になった音が印象的なライブでした。

三角はとても不思議な形だと思います。 マルよりも個性的で緊張感があり、四角ほど重くなく シャープで神経質でありながら安定している。

作品の角が丸くなっているのが三角のとげとげしさを 取り去り、やさしい感じを受けました。

5本の線と頂点のマルが酒蔵の天井に伸び上がる 音のようで昨日の感覚がよみがえります。

昨日のライブも作品も”3”です。

ハーモニーの最小単位は”3”だとおもいます。



最近素晴しい経験をしました。 80人程の男女を
4っつのグループに別けて、輪唱するのに参加した
のです。 時間はほんの一時間半ほどでしたが、お
互いに全然知り合いでない者同士がその時間一生懸命
大きな声を張り上げて歌うのです。

指導する人のいろいろの助言が面白く、徐々にリラッ
クスして、最後にはひとつのハーモニーに到達しました。
この瞬間なんともいえないユニテイー(統一感)を感じ
ました。本当に赤の他人同士が作り上げた一つの高揚
した精神状態でした。これはアートを体験したといえ
ると思います。 それも一時に八十人程の人が体験す
るのですから、ほんとうに素晴しいです。 私のやって
いるアートメーキングと比較してもすごいことです。
(西田有輝)


三角の頂点

一人では寂しい
二人だと相性が難しい
四人ならば派閥化する

三人はバランスがいい
話役、聞き役、そして傍観者
傍観者として休める瞬間が
緊張と冷静を保つ

しかし人と人の関係は二人が基本
三角の頂点のから底辺を見るように
二人を見つめている
それは誰

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