7/30/99
”引っ越し”
7月14日にニューヨークへ引っ越ししました。十年以上、ロス アンゼルスの天国の様な生活に慣らされてきて、一度に、6月の広島での展覧会の準備、作品の整理、移転についてのスタジヲの掃除、ニューヨークに持っていくものを荷造りすること、そして、作品と大きな大工道具などニューヨークのアパートの小さい空間に収容仕切れないものを倉庫にいれること、とにかく6月15日に運送屋さんに引っ越し荷物を引き渡すまで、大変大変忙しい思いをしました。そして、日本での展覧会の準備のために帰国しました。
展覧会の終了後、成田からダイレクトにニューヨークに戻りました。16日に引っ越し荷物をアパートに搬入してくれることになっていました。その日10時過ぎに持ってきてくれましたが、30個ほどの私の荷物のうち、アートケースと名付けた箱--それには作品とか、ニューヨークでいろいろ実験的な試みをしようとして集めていた紙が入っていました--その大事な箱が運送の途中で行方不明担って、私の手元に届きませんでした。
ものすごく腹がたって、その運送屋のマネージャーに電話で、弁護士を使ってもこの私の損害を弁償してもらうからね--と私としては、本当にめづらしくカンカンに怒っていました。損害額を運送屋に知らせて、いま、彼等から損害保険会社に弁償してもらうように請求しています。いまは平静になっていますので、どれだけの弁済がなされるのか--美術作品にたいして--静かにその結果を待っています。もし、その結果が不満であれば、友人の弁護士に相談してみようと考えています。
この引っ越し荷物をロス アンゼルスから運送屋さんが引き取って行くときに、いくら保険を掛けますかと、尋ねられたので、いままで美術作品を十数回アメリカから日本に送っていて、一度も紛失事故などに会って否っ方ものですから、荷物が紛失することなど絶対あるまいと思いましたが、ほんの気安めのために千ドルだけ掛けました。実際荷物がなくなれば、その損害はその保険の範囲を超えています。私が静かに結果を待っているというのは、保険の範囲を超えてまで弁償されるのかということです。私は--この保険は私と保険会社の(契約)ものであって、この保険には運送会社は関係がない。だから保険を超えた部分については直接運送会社にその弁償を請求出来るのではないかと考えています。保険会社に勤めている友人がいますので、保険というものについても尋ねてみるつもりです。
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