01/31/00
"ニューヨークの生活 そのいち"
引っ越してから、コンピューターを使う機会が増えました。ところがコンピューターの時計の電池が切れていまして、時刻の表示が1954年の8月24日の午後3時43分26秒などとなっているではありませんか? 取り替え用の電池は、以前に世子さんが買っていたのですが、プロセッサーを開けて交換する勇気がなくて、長いあいだそのままになっていたのです。
それで電池のことはそのままにして、またお絵描きソフトで遊んでみたり、インターネットに接続するようになりました。 アマゾンドットコムに本を注文したり、クリエテイブアートテラピイーを検索してみたり、と最初はコンピューターのソフトと遊んでいたようです。
そのうち、すこし慣れてきたのでしょうか、コンピューターについている、取扱説明書とか、テクニカルインフォメションブックレットを読みました。それで、このコンピューターのOSは古いとか、ラムのメモリー量を増やせば、もうすこし作業性が良くなるなどなど、いろいろなことが判りました。
実際に、メモリーをグレイドアップするための、プロセッサーの開け方とか、その内部に触れるときには、からだに溜まった静電気をリリースしなければならとか、リリースの仕方等も判りました。
さて、メモリーチップを買ってきて、ラムのメモリーをグレイドアップする前に、本当に恐る恐るーーインフォメーションに従ってプロセッサーを開けてみました。そしたらラムのメモリー用のスロットの横に電池がありました。 本当にうれしかったです。 すぐに交換しようとしましたが、なかなか、電池のカバーがはずれません、いらいらしました。 が、どうした拍子かはずれました。
私は、割合にあわてもので、とくに気分が飛んでいるとき、ある一つのことに気持ちが集中しているとき、慌てて物事をやって、失敗することがおおいのですが、このときは、幸いにもうまくいきました。 さてこれで気を良くした私は早速、64メガバイトのメモリーチップを買ってきて、インストールしようとしました。
これは詳しく状況を述べる必要があります。後悔したことを先にいいますと、失敗しました。インストールするとコンピューターが起動しません。どのようにしても。さて慌て者はものすごくあわてました。それまでうまくいっていたことがうまく行かなくなって、心が落ち着いている場所がなくなった状態というのでしょうか。飛んでいた気分が一時に地面に落下したような、何時間か経ってすこし落ち着いたころ、チップを取り外すことが出来ました。それでも、本当に幸いなことに、コンピューターの本体はダメージを受けていなかったということです。いまも無事に動いています。さて、やっと、ほんとうに落ち着きました。
それでどうして、メモリーチップをインストールしたら動かなくなったか考えてみました。コンピューターの取扱いについての初心者レベルの私としては、考えられ原因は静電気によってチップがダメージを受けたことです。さてこのことを想定して、チップを買って帰ってきてから、インストールするまでの私の行動を思い起こしてみました。 たしかに、プロセッサーを開ける度に、パワーサプライケースに触れて、静電気をリリースしていましたが、インストールするチップの取扱についてはどうだったでしょうか。 そうです。 はやく、はやくインストールして、コンピューターの性能向上の様子がみてみたい、ああーーはやく、はやくと、気のままにチップのパッケイジを開けていました。 完全に静電気のリリースを忘れていました。 コンピューターを本当に手軽で、ケアーフリーなマシンと考えていましたが、その本体はものすごくセンシテイブなんだということがわかった瞬間でした。
そのあと2日ほどして外出して、家に戻り、着替えをしていたら、指先がなにげなく金属製の椅子に触れるかいなかにすごい電気ショックを感じました。 これとおなじショックをチップは受けたのです。
今は、冬で空気が乾燥しているうえに、アパートは暖房のためにとくに静電気が起こりやすいのです。 次の機会があります。 そのときは、うまくいきます。
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