6/11/98
“FOUND OBJECTのはなし”
歩いているときなどの制作とは違った状態にいるときに、たびたび、新しい創造の機
会となるような物を発見します。 その物体をFOUND OBJECTと呼びます。 私のお掃除
アートもファウンド・オブジェクトの一面があります。
美術の勉強をはじめて、FOUND OBJECTというアートがあることを知りました。 その
最初の頃は、ファウンド・オブジェクトを発見するために、よく外に出かました。
今、これを考えてみれば、その美術の形式がもつ、意外性というアーティストにとっ
ての醍醐味をそれほど受け取れなかったのではないかと思います。 なぜならば、発
見するために出かけたら、ファウンドというーー自分からみれば、見つける、その相
手からみれば、見つけられる、その瞬間、そのものーーという相互作用が損なわれる
からです。 とどのつまりFOUND出来なかったと言うことです。
7/1/98
“ファウンドのはなしのつづき”
私の経験から、“FOUND OBJECTというアートのなかに芸術制作のすべてがある。”と思います。
FOUND OBJECTのOBJECTをとってしまったようなことでしょう? 私が言っている“心(意と言って
もいいと思う)が動く”ということです。 私の制作中そのようなことがたびたびあり、それが好奇
心を刺激して、私をもう一層努力させるのです。 おそらく絵の中に出てきた何物かと私がーー
FINDとFOUNDーーの関係になったのでしょう。
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