02/05/2001
”まん中に黄色”
先週からの続きーー2冊めは”ミロとの対話”です。 私は”アントニ タピエス”という画家が昔から好きでしたが、彼の画集をみているときに、彼がミロから影響を受けたと言っているところがありました。
タピエスの絵は抽象表現主義の絵でミロとは全然趣がちがいます。 彼の絵は哲学的で重たくて、心にドオーンときます。 ミロのは軽やかで見る人を楽しく、気分を軽やかにさせてくれます。
それでミロのどのようなところが タピエスに影響を与えたのか興味を持っていたところ、渋谷で友達と待ち合わせをしていたのですが、ちょっと早めに待ち合わせ場所に来てしまったものですから、近くの本屋で時間をつぶすつもりで、美術書のコーナーに行きました。 そこで”ミロとの対話”と出会ったのです。
買い求めてから、いつものとおりベッドに入って少しづつ読み進めていきました。 私が一番驚き、感心したのは彼の仕事の仕方です。 アトリエの写真がありましたが、アトリエの中は描きかけの絵で一杯で、その光景に圧倒されました。 描き、描く、描き続けている様子がよくわかりました。
彼は絵を描き続けて、自分の創造性を十二分に発揮できる境地に達した人であると思います。 絵を描くのを休むと、もとの調子に戻るのに其の三倍の時間がかかるとも言っているのです。 でも、ミロという人は謙虚な紳士なんです。 創造性に近づけば近づくほど謙虚になるとも言っているのです。
この本を読んでアーテイストの人生と、彼等の創造性に眼が行くようになりました。
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